【ゲームレビュー】『未解決事件は終わらせないといけないから』フェアプレイ論を黙らせるおもしろさ

タイトル買いした一作だ。私は余韻を感じるタイトルに、めっぽう弱い。

たとえば、私の好きなアニメ『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』も、その代表例だと思う。長ければいいわけではなく、『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』のような、内容説明型のタイトルにはあまり惹かれない。

少し脱線したので、ここからプレイ後の感想に入る。

まず、推理物としてどうだったか。ジャンルはいわゆる叙述トリックに分類される作品だ。叙述トリックはフェア・アンフェア論争が過熱しがちだが、本作ではその点がほとんど気にならなかった。それはおそらく、ゲームという媒体そのものが、フェアプレイ論の土俵から一歩外れているからだろう。あくまで本質は「ゲーム体験」であり、その前提がこうしたトリックを自然に受け入れさせている点が興味深かった。

『ひぐらし』、特に『うみねこ』がフェアプレイ論で荒れたのは、それらがゲームではなかったからではないかと思う。本作は、ゲームと推理モノの相性の良さをうまく示していた。

本作では、プレイヤーに大量のセリフが提示される。

それらが”誰のセリフなのか”、”時系列”、そして”真実か虚偽”かを、与えられたヒントをもとに整理し推理していく。

ゲームシステムと推理要素がしっかりと融合しており、体験として提供されている点が印象的だった。普段あまり推理ゲームを遊ばない私にとっても良い体験だったし、なぜこのジャンルにハマる人が多いのかを理解できた一作だった。

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